虫の声

9月になりました。
相変わらず昼間は暑いです。今日も33℃まで上がりました。
それでも夜になると「秋」を感じますね。窓の外から聞こえる虫の声。

♪あれ松虫が 鳴いている♪
♪ちんちろ ちんちろ ちんちろりん♪
♪あれ鈴虫も 鳴き出した♪
♪りんりんりんりん りいんりん♪
♪秋の夜長を 鳴き通す♪
♪ああおもしろい 虫のこえ♪

♪きりきりきりきり こおろぎや♪
♪がちゃがちゃ がちゃがちゃ くつわ虫♪
♪あとから馬おい おいついて♪
♪ちょんちょんちょんちょん すいっちょん♪
♪秋の夜長を 鳴き通す♪
♪ああおもしろい 虫のこえ♪

(唱歌「虫のこえ」)


「日本の唱歌」というCDがあるのですが、なぜかこの歌が聞いてみたくなってさっきまでかけていました。
ちなみに虫の声に情緒を感じるのは日本人独得の感性なのでしょうか?欧米人は虫の声を単なるノイズとみなすんだそうです。

自然を「克服するもの」と考えるのが西洋人、自然と調和して生きてきたのが東洋人と言われますが、昨今の日本を見ていると、この日本人の美しい感性を失いつつあるのではないかとちょっと危惧してしまいますね。
自然災害が絶えない日本。噴火・地震・台風・洪水…幾度となく被害に逢いながら、それでも私たちは日本に住みたいと思う。それは先祖代々受け継がれたDNAの中に「自然とともに生きる」という心情が刷り込まれているのではないかと思うのです。もちろん災害に対する備えは必要。でもそれと同時に奢ってはいけないということも。

いくら科学が進化しても自然というものは常にその上をいくことをやらかしてくれます。自然を征服しよう、制御しようなどと言うのは人間の傲慢さ以外の何物でもないような。その傲慢の結果が今の地球の異常気象をもたらしているのかもしれません。
人間も自然の一部です。ともに調和して生きて行くことを考えれば、自然は恩恵をもあたえてくれるはずなのに。
経済偏重による不必要な再生産、廃棄物の山。
それを生み出すことによって果たして人間は幸せになったんでしょうか?
日本人までが虫の声を単なるノイズと感じるようになったら…。

話は飛びますが、もう7~8年前でしょうか。小松左京の「日本沈没」という小説がリメイクで映画化されましたが、私はあれを見てがっかりしました。あの小説の本当に伝えたかった主題がゴッソリ抜け落ちてしまっている。原作をお読みになった方はおわかりだと思いますが、あの中で本当に伝えたかったテーマは「日本人とは何か」だったと思います。
ラストで田所博士と渡老人が語り合うシーンでの田所博士の言葉を引用します。
「日本人は、人間だけが日本人というわけではありません。日本人というものは…この四つの島、この自然、この山や川、この森や草や生き物、町や村や、先人の住み残した遺跡と一体なんです。日本人と、富士山や、日本アルプスや、利根川や、足摺岬は、同じものなんです。このデリケートな自然が…島が…破壊され、消え失せてしまえば…もう日本人というものはなくなるのです…」

画像


もし、日本列島が沈む…ということがあれば、私はひょっとしてこの四つの島と運命を共にすることを選ぶかもしれません。それは年齢のなせるわざかもしれませんね。最近とみにそう感じるようになってきました。
二千年もの間、温かく優しい四つの島の懐に抱かれて育った幸せな幼児、それが日本民族だと渡老人はいいます。それこそこの四つの島が沈みでもしない限り親離れできず「大人」にはなれないのかもしれない。でもそれでいいと私は思う。
これは人によって考え方は異なるでしょうが…。

まだほとんどの人は「虫の声」に秋の情緒を感じることでしょう。「うるさい」と思う人はいない…と思う。日本人であり続けたいという人がほとんどでしょう。

空もだよね?

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「オレは近くで鳴いてたら草の中に突っ込んで捕まえるけどな」
そりゃムリだって。(^^;

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この記事へのコメント

2016年09月07日 08:30
虫の声をノイズにしか感じないって、悲しいですね。
かえるやセミの声など、時々うるさいって思う時もありますが、無くなるとなると、寂しくなるのではないでしょうか。
2016年09月07日 10:28
猫ねこネコさん
虫もセミも声が聞こえなくなったら寂しいですよ。
西洋の人は小鳥の声は「歌」と認識するのになぜ虫の声が「ノイズ」なのか…その感覚理解できません。

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