緑の詩 霧の詩 生命の詩

道東から帰って来たのは火曜日の夜なんですが、その後やれ健康診断やら平日を二日休んだ仕事のツケ?やらでなかなかブログを更新する時間を取れませんでした。ようやく週末。働いたのはわずか三日なのに今週は長く感じたなぁ。(^^;

さて留守中は猫広場の子たちへのエサやりはお母さんにお願いしていました。水曜日の朝広場に行ってみたら皆元気でホッとしましたよ。まあ、お母さんに任せておけば安心ではあるんですが…。
ところでAさんですが来週退院してくるそうです。
とは言ってもリハビリ期間もあるし、いきなり朝のエサやり復帰は大変でしょうからしばらくは私がこのまま代行します。というより、これからも朝はずっと私がやっていてもいい。私が遠出したりする時だけお母さんかAさんにお願いすればいいのかな、と。

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「それでいいわよ。ところでおみやげは?」
……ちゅ~るじゃダメ?(^^;

さて今回は4日間。初日の二日目の早朝は前回の記事で載せましたが、その後は鶴居村をベースキャンプにして海岸線を中心にあちこち回っておりました。私は運転はできないので撮影仲間の車に便乗ですが。(^^;
23日の火曜日は風蓮湖と野付半島へ。

風蓮湖。
この日は曇り空からときどき陽が漏れるお天気。しかも気温は低めでそこそこ風が吹いていて撮影には絶好のコンディション。

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え?なぜ曇りで風があるのがいいのかって?
実はこの時期、タンチョウは子育ての時期でどうしても警戒心が強く冬場の給餌場とは比較にならないくらい遠い位置にいることがほとんどで、どうしても超望遠レンズを使うことになるのですが、晴れて気温が上がりしかも無風、ということになると陽炎が立ってまるでどこにもピントが合ってないようなボヤけた絵になってしまいます。だから曇りで風があるほうがベストなんですよね。晴れてもいいんだけどその場合は無風だとアウト。

この日の風蓮湖は気温15℃。東の風4m。体感的には10℃くらいかな。ウインドブレーカー兼用のレインウエアを羽織ってもまだちょっと肌寒いくらい。海風が冷たいんですよね…。

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↑若鳥の群れ。
首筋の黒い部分がまだ薄いのがわかりますか?昨年生まれた「一年生」です。
春先に親鳥から「子別れ」で突き放された幼鳥たちは、同じ境遇の仲間とグループを組んで最初の夏を過ごすことが多いです。大人たちのテリトリーの合間で暮らしながら生活の知恵?を身につけていきます。春先に茶色が残っていた羽毛もすっかり大人びてきていますが、まだ頭頂部の赤は出てきていません。

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時折、↑こんな風に大人?がその中に混じってます。
とは言っても、ほとんどの場合は亜成鳥。羽根を広げればわかるんですが、生まれてまだ2年目くらいの独身の若鳥。

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でもやはり年長者だけあって、若者グループのリーダー格になっているようで「一年生」のみんなはその「先輩」について歩いてましたね。頼れるお兄ちゃん(お姉ちゃん?)というところでしょうか。(^^;
こうした生活を送るうちにやがて伴侶となる異性を見つけてペアを組んで縄張り作りに挑戦する若者も出てきます。思わず「頑張れよ!」と応援してあげたくなります。

片や子持ちの成鳥は子育ての真っ最中。

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遠くから見ていてヒナを見つけるのは至難の業です。こうした開けた場所に出てくることは少ないし、何より薄茶色で湿原の草と同化した保護色なのでいったんヨシの間に入ってしまうともう見つけられません。

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常に片方の親鳥がそばに付き添っています。もう片方の親鳥はあたりを警戒したりエサ探しをしたりしていますね。この時期、タンチョウが空を飛ぶという姿を見かけることは冬場に比べて少ないです。それというのもヒナがまだ飛べないので、どうしてもヒナにつきっきりでいなければならないため歩いて移動することになるからです。
タンチョウはいったん成鳥になってしまえば湿原の生態系のトップに位置する動物ですから天敵はほとんどいない(キツネでさえも一対一ではタンチョウに負けます)のですが、ヒナの時期はさまざまな動物に狙われますから。これはどんな野生動物でも同じですが…。

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オジロワシ。
日本では最大級の猛禽類です。魚食性なので常に水辺にいますね。

野付半島ではこんなオブジェ?を見ました。(^^;

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湿地にいきなりできた桑畑??
なんじゃこりゃ?(・・;)

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実は雄鹿の群れ。
エゾシカはこの時期、雄は雄、雌は雌で集まってグループを作って暮らします。秋の繁殖期まではよく見かける光景です。

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角がいくらか光沢を帯びて柔らかく見えませんか?
エゾシカの角は春先に抜け落ち、その後新しい角が生えてくるのですが6月のこの時期はちょうど角の成長過程の途中。「袋角」と呼ばれます。TAMOさんのブログでも紹介されていましたが漢方薬の素にもなるそうです。

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夏毛のエゾシカは鹿の子模様が見られるのできれいですよね。これ、子鹿だけに見られる模様だと勘違いしている方も多いようですが大人の鹿にもちゃんと出ます。(^^;

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中には角のない?鹿がいて「え?雌?」なんて思ってしまいますが、よく見てください。角がないのではなくて生え始めなんです。今年初めての夏を迎える「一年生」ですね。

24日の月曜日は厚岸浜中の海岸線へ。
霧多布湿原にて。薄霧が遠くにたなびく中、ゆっくりと歩く番。

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この番はヒナを連れていました。

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わかりますか?後ろの親鳥のすぐ後をヨチヨチついていく茶色の。(^^;

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親鳥は子供が心配でならないらしく常にあたりに目を配りながらヒナの様子を見ています。
万一人間が近づいて行こうものなら速足でヒナを伴ってヨシの中に隠れてしまいます。だからこちらも遠距離から見ているしかないわけで…。
だからこの時期はアップの写真というのはなかなか撮れません。でも、むしろタンチョウを小さくして背景の景色を入れることが多くなるので季節感が出て私は好きです。

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霧多布のワタスゲ群落。今年は当たり年かな。
ここにタンチョウが来てくれれば…と小一時間待ちましたが、今回はダメでした。(^^;

この日も浜中方面は気温が低く、時折霧が。冬場の「気嵐」にちょっと似た状態ですね。

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こういう光景はこの時期でないとなかなか見られません。

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時にはホワイトアウト寸前に。(^^;

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でもひとたび霧が晴れると…。

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角度がちょっと違いますが、前二枚の写真は同じ場所なんですよ。(^^;

久しぶりにちょっと鉄ちゃんもしてみました。
別寒辺牛湿原を行く一両編成のディーゼルカー。

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これも風景主体なので列車は豆粒です。(^^;

最終日25日は午前中のみなので鶴居・標茶あたりをグルグル。
とある牧場のそばで会った猫さん。

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道東の牧場の近くってけっこう猫見かけるんですよね。冬場-20℃を下回ることを考えるとノラってことはないし、まして野生ということもありえない。ということは…ほとんどが飼い猫なんだろうなぁ。
けっこう体格いい子が多いですからね。ちゃんとゴハン貰ってる証拠。

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それにしても牧場で猫を飼うというのは…やっぱり昔のネズミ対策の名残なんだろうか??

ルピナスが満開でした。

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草むらから出ているタンチョウの首。よく見るとすぐそばに茶色いヒナの頭が。(^^;

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この高さの草むらから頭が出ているということはこのヒナはかなり大きくなっていますね。
でもこの時期のヒナは好奇心旺盛すぎて、ときどき勝手にあちこち動き回ったりして親の手を焼かせます。人間の子供でもそうですよね。2歳~4歳くらいは目が離せない。(^^;

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あっちへ行ったりこっちへ行ったり。首が引っ込んだかと思うと全然違う場所からピョコンと現れる。その都度親鳥は「しょ~がないわね~」とばかりヒナのそばに寄っていきます。見ていると微笑ましい。

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しまいには両親揃ってそばに寄ってきて。
「チョロチョロするんじゃない!」
…と怒られたかどうかは知りませんが。(^^;

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できれば弟子屈・川湯方面にも足を伸ばしたかったのですが、今回はちょっと時間が足りませんでした。

6月の道東。
あらゆる生命が躍動する季節。
これからの短い夏を精いっぱい生きようとする彼らの姿を見ていると、「ん、私も頑張らないとね~」という気持ちになる、そんな季節です。
みんな、頑張れ!

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気持玉、存続するようですね。
皆さんの思いが届きました♪
「山が動く」ってこういうことだろうな~、と。(^^;

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この記事へのコメント

2019年06月29日 15:13
こんにちはo(*^▽^*)o~♪
Aさん退院ですか。よかったです。
みんなも喜んでいるでしょうね。
みかんさんが出来るならしばらくはそうしてあげて下さいね。
愛ちゃんおみやはちゅーるなの。残念w
湿地の桑畑w
でも見えますよ~~
凄く綺麗なのが写真でも伝わってきます。
この時期ならではでしょうか❓
ツルの親子が見られるのは。
家族団らんって感じですね。
猫ちゃん達しっかりした体つき。そうですよね。
あの寒さの中じゃ生きていくのは厳しすぎます。
みんなきっとお家があるんでしょうね。
今回はTAMOさんと会えなかったんですか❓
最後の写真はキタキツネかな。
気持玉よかったです。
みんなの気持が伝わったんですよね。
2019年06月29日 23:52
お疲れ様でした!
丹頂の親鳥の後ろに!しっかり!茶色いの見えました~~!!襲われずに!大きくなって欲しいですね!
広場のお母さんもみかんさんと二人大変ですね!
Aさんも!無事に退院ですか?良かったです!
でも!無理は出来ませんね・・・
みかんさんが!お二人を支える形でしょうかね?
頑張ってくださいね!
2019年06月30日 00:08
お帰りなさい&お疲れ様です
休んだ分だけ働かなきゃいけないのは皆同じかな?
タンチョウツルというと真冬のイメージですが、今の季節は若鳥グループや子育て夫婦と色々見られて楽しいですね
タンチョウツルも鹿も狐も精一杯生きてるなぁ〜!と感動!!
もちろん猫もね!
2019年06月30日 10:58
こんにちは。
更新ないな~って思ってましたよ。
お忙しかったんですね。
Aさん、退院されるんですね、よかった♪
鶴のひなたち、よく撮れましたね!さすがです。
その鹿の角を見たらうちのわんこたち喜んで追いかけます。角のない子は最近角が落ちた子ですね。土台がしっかり残ってますから。
道東では農家と猫はセットなんですが、(お察しのとおりネズミ対策です)みんな寿命が短いんです。5歳まで生きればいい方です。うちのこい(3歳)の兄弟はすでに誰も生存していません。猫の寿命が延びたと言われていますが、道東の農家猫はノーカウントでしょうから、実際はどうなのかな~と思うことがありますよ。ノーカウントの理由は病気になっても病院に連れていかれることなく、「あれ?アイツ最近見ないな~」で終わるからです。キツネに連れ去られる子猫の数も入れたら平均寿命は一気に下がりますね。感覚の問題なんでしょうね。
2019年06月30日 13:13
みるくっちさん
桑畑に見えるでしょ?(^^;
最初車でチラッと横目に見たときはまさしく「ナニコレ」でしたよ。
6月と言うのは野生動物が本当に活き活きとして見える時期です。エゾシカも冬に見るとこんなにきれいに見えないんですよね。もっともキツネは夏よりも冬の方がきれいかな…今時期のキツネは毛が荒れていてちょっと見苦しいんですよね、間近に見ると。

サバさん
当面は私が朝、お母さんが夕方の態勢を続けていこうかな、と。Aさんはまず体を回復させることからやっていただかないと。(^^;
動けるようになったら、私と一日交代でもいいし。回復後は朝のエサやりだけならいい運動になるかとは思いますが無理は禁物ですから大事を取って。
私もリタイアすれば朝も夕方もが可能なんですが、まだ…。

マーシャの乳母やさん
そうですね、タンチョウといえば真冬のイメージ。でも本当の彼らの生態が見られるのはやはり夏ですね。特に子育ての様子が見られるのは今しかありません。若鳥はなかなか関心持って見てくれる人がいないんですが、彼らの生活を追っていくといろいろ面白いことがわかりますよ。

TAMOさん
なるほど、やはりネズミ対策ですか。
確かにいくらネズミ除けグッズが増えたと言っても天敵には敵わないですものね。猫がいるだけでネズミが寄り付かないというメリットもあるし。
でも寿命短いんですね…やはり完全室内飼いというわけではないしほとんど外で放し飼い、ゴハン食べに来たらあげるという程度なのかな。TAMOさんとこみたいにしっかりケアしてあげてる家は少ないのかな。もちろん大事にしている家もあるんでしょうが…。
猫も大人になってしまえばそうそうキツネにはやられませんが仔猫の時期は危ないですよね…。でも5歳まで生きればいいほうかぁ。う~~ん。

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