旅をしていて思うこと…

月曜日、NHKで「鶴瓶の家族に乾杯」を見ていたら、山口県の祝島が舞台になってました。
オープニングで「上関町」と出てきたのでもしかしたら…と思ってたら、ズバリでした。

実は私は一昨年の秋、この島を訪問しています。
番組の中でもチラッと触れられましたが、この島は猫の島としても有名なんですよね。とは言っても佐柳島や青島のようにメッチャたくさん猫がいる、というわけではないのですが。

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番組でも紹介されていたように、美しい風景と気さくで明るい島民の方々。私は一泊しかできませんでしたが、何日でも滞在していたくなるような素晴らしいところでした。ついでに言えば、海の幸も美味しくて♪
2年前の旅を記した過去記事はこちら↓です。猫たちの写真もあります。
https://neko227.at.webry.info/201710/article_6.html

今回の番組で中で印象に残ったのは、この島の方々の中には他県から移住されてこられた方が多いということ。それも若い世代の方々が。そして祝島で生まれ育って今は島を出て本土の学校に通っている若者が連休に帰省してきて「卒業したらいずれは島に帰って暮らしたい」と言っていたこと。

私が訪れた2年前にもちょっと聞いた話ではありますが、この島の活気というのはそれがもとになっているのかな、と。

私は猫に会うためにさまざまな島を訪れます。でもどこの島に行っても、感じるのは島民の方々の高齢化。

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平均年齢65歳以上という島も珍しくありません。一方で若い人たちは皆島を出ていってしまって戻ってこない。島の人口は減る一方。以前紹介した青島のように住民が一桁になってしまってとてもこれからずっと猫の世話ができないというので、泣く泣く全頭去勢避妊に踏み切ったようなところもあります。

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そうした島を安易に「猫の楽園」と呼んでいるマスコミやサイト、果てはインスタグラムは枚挙にいとまがありません。でもこういう現実をどれだけの人がわかっているのでしょう?
猫に優しい島の人たち。でもほとんどみんなおじいちゃん、おばあちゃん…。

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この人たちがいなくなったら猫たちは…。

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地方の過疎化、高齢化…今に始まったことではありません。しかし、国はこれまでいったいどれだけの対策をしてきたのでしょうか。「地方創生」…その言葉は美しい。しかしその実は?いったい何をやって来たんでしょうね。むしろ現実は大都市への集中を助長するような政策ばかりとって来たんじゃないかと。

こんな国は日本だけなんですよね。欧米各国を見てみると多極化ということを長い年月をかけて推し進めてきているのに。今、たとえば東京に震度7の直下型地震が来たら恐らく国の機能は完全にマヒするでしょう。それがわかっているのになぜなんでもかんでも東京大阪なのか…。多極化のためにはその土台となる地方に力を蓄えなくてはいけないはず。

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そしてそれは、私たち自身についても言えることです。
「離島ツアー」に喜んで行ってみたはいいものの、現地にはお店はおろか自動販売機すらない。そんな島はあちこちにあります。離島を訪れるならそんなことは最初から見切っていなきゃいけないはずなのに「なんでお店が全然ないの?」とか「自動販売機くらい置いてよ」とか言ってる人が多いこと!

自然の中のいい景色は見たいけれど、都市生活を引きずったまま旅をしている人、多いですよね。だから泊りはきれいなホテルじゃないとダメだとか民宿なんかイヤだとか…。
旅に出るとやたら大荷物を持っていく人がいますよね。家財道具一式をたかが二泊三日の旅で持っていくの?と言いたくなるほど。要は旅先でも「都会生活」を維持したいんだろうな…。

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だから旅に出ても仲間内とは会話するけれど、現地の人とは触れ合おうとしない。
そういう私たち自身の意識を少しずつ変えていかない限り、本当の意味での過疎化の歯止めにはならないと思います。少々きつい言葉でいえば都市に住む人間が無意識のうちに「上から目線」で地方を見下しているのが多くの日本人の「旅行」の現実。

せめて、旅に出たら現地の人と話してみようよ。仲間内のおしゃべりだけじゃなくて…。
私もまだまだ偉そうなことを言える状態ではないけれど、旅に出たらそこの人たちとできるだけ会話を交わすようにしています。そうして知り合いになれば「また行きたい」と思えるようになるから。
そうしているうちに「行きつけの場所」になって、いずれは「住んでみたい」と思う日が来るかもしれない。

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佐柳島では、高齢化の進む島に若手のご夫婦が移り住んで宿をオープンさせました。ネコノシマホステル。
後に続く人が出てくれば島にも未来が開けてきます。
そして日本人の「旅」の意識が変われば、そうした過疎化への一つの対策の端緒になるのではないかと考えている昨今です。
そして、今回の番組で紹介された祝島の若者たちの言葉になんとなく救いをみたような気もしました。

P.S.
先日の瀬戸内島めぐりの旅日記、2日目まで書きあげました。
ブログでは紹介できなかった写真も多数載せておりますので、よろしければご高覧ください。
↓直リンクです。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~kemunyan/nekotabi000.html
以下徐々に書き足していきます。

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